カトリック浦和教会
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過ちを、繰り返してはなりません(2015年8月号)

吉川 孝政  

 先日、親戚の法事があって、大分に帰った。叔母の家を訪ね、仏間に通され、そこに飾られているたくさんの遺影を眺めていると、軍服を着た若い人の遺影に気が付いた。叔母に、「だれ?」と聞くと、「お前、忘れたんか、大叔父さん(祖母の兄弟)だよ」と。そういえば小学生の時、祖母が大叔父のことを話してくれたことを思い出した。

 戦争中、ある日赤紙(召集令状)が来て、南方に行き、そこで戦死した。もちろん遺体は戻らず、戦死の通知だけが届いた。祖母の話では、「俺は家族を守るために行く」と言って出ていった。大叔父の遺影は出征前に撮影したものだと。

 法事が終わり、墓に行き、墓銘碑を見ると先祖代々の戒名が刻まれていたが、その中に大叔父の名も刻まれていた。墓に手を合わせながら「大叔父さん、今の日本を見てどう思いますか?」と心の中で呼びかけた。すると遺影の大叔父の微笑みが心に浮かび、「生きているお前たちが平和を支えていくんだぞ。」と言っている気がした。

 8月6日から15日まで、日本の教会は「平和旬間」を過ごす。今、社会の中ではさまざまな「きな臭い」動きがある。わたしたちは過去起こったことに対して、真摯に受け止め、未来に向けて何をすべきか、この期間を通してよく祈り、深めなければならない。

 司教団が出した、戦後70年のメッセージの中に、次のような聖ヨハネ・パウロ2世教皇のことばがある。「すべてをさしおいて、平和が追求され、平和が保持されねばなりません。過去の過ち、暴力と破壊とに満ちた過去の過ちを、繰り返してはなりません。険しく困難ではありますが、平和への道を歩もうではありませんか。その道こそが、人間の尊厳を尊厳たらしめるものであり、人間の運命をまっとうさせるものであります」

 教会の使命は、いのちを守ること、人間の尊厳が守られるようにすること。その使命があることを、わたしたちは認識しなければならない。そうすれば自ずと、未来に向かって何をすべきかが見えてくるではないだろうか。





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