カトリック浦和教会
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貧しいからこそ力が湧く(2013年10月号)

   齋藤 紳二


 先日、私が支援していた外国人が亡くなりました。長期収容の結果、40歳代だというのに頭髪が真っ白になってしまったバングラデシュ人です。以前浦和教会に立ち寄ったこともあるので、覚えていらっしゃる人がいるかもしれません。入管から労働を禁じられ、故国に帰れない事情もあり、その上いくつもの病気をもっていました。支援者たちは、今後の生き方についてアドバイスするための話し合いを始める予定でした。

 その矢先の急死でした。 

 集まった仲間たちは全員イスラム教徒。火葬は絶対反対です。遺骸を本国の父親のもとに送り届けるという一線を、彼らは崩しませんでした。当然、多額のお金がかかります。葬儀社の概算では125万円とのこと。葬儀の手伝いに集まってくれた人々は、豊かとはいえません。私は密かに考えました。たぶん彼らが努力をかさねても金はつくれないだろう。当然、こちらに助力を求めてくる。そのときはどう対応したらよいか?

 ところが、2日後にかかってきた電話は驚くような内容でした。「安く引き受けてくれる葬儀社をみつけました。そして、みんな頑張って寄付金が100万円以上集まりました。葬儀社に払った残りは、彼のお父さんにあげます。」電話の声に誇らしげな響きが感じられました。「よかったね」と応じながら、私は恥ずかしくなりました。

 たしかに彼らは貧しい。毎日の生活のやりくりに精一杯。それだからこそ、必要とあれば自分はさておいて友達を助けることに集中するのでしょう。異国で暮らす厳しさを、皆で支え合って耐えているのです。そういう彼らを「どうぜお金は作れないだろう」と決めつけてしまった自分の心がなんとも貧しく思えてならなかったのです。



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